2018年12月16日

アメリカでの就職活動 Part I

日本での就職活動経験がないので、私が米国内で就職活動した内容がどのくらい日本と違うのか、または大して変わらないのかはわからないのですが、特に専門性の高い分野での教育や経験がない私でも、2度、米国内で上場企業の正社員としての仕事に就くことができたので、そのことについて書きたいと思います。

 

まずは履歴書の書き方。いろんなところですでに紹介されているかと思いますが、米国では履歴書のための決まった書式というのが存在しません。もちろん一般的な書き方のひな形は存在するので、サンプルを見て良さそうなものを選び、それに沿って自分の履歴書を作成すればオッケーです。最初に履歴書の書き方を習ったのは、まだカンザス州にある大学に留学生として在学中の頃。日本の大学にあるようなキャリアセンターが存在し、就職に関する様々な相談にのってくれる職員さんがいます。そこで教わった通りに履歴書を作成し、それに対するアドバイスをもらえます。まず最初にヘッダーとして、一番大きなフォントで自分の名前をど真ん中に書きます。そしてそのすぐ下に、連絡先として、住所、電場番号、Eメールアドレスを、名前より小さいフォントで書きます。その下に線を引き、そこから自分の出身大学名、専攻、在学中に学んだことなどを書き始めます。新卒の場合でも、インターンシップや、学校内でのアルバイト経験があれば、それらも記しますが、私の場合は仕事や企業へのインターンシップの経験がなかったため、学校内での活動経験を、仕事の経験のような感じで書きました。

 

小さな大学だったのですが、小規模ながら一応ラジオ局を併設しており、授業の一環として、ラジオ番組の製作、及びパーソナリティーを努めていた期間があったので、そのことを職歴のような形式で記しました。また、幸い「ベストインターナショナルショー」という賞を学校からもらっていたので、その受賞記録も併記。また、隔週で発行されていた学校内新聞の製作にもかかわっており、記事やちょっとしたマンガの寄稿もしていたので、それについても書きました。

 

といっても、あくまでも学校内での活動に過ぎないので、簡潔に内容を説明する程度にとどめます。基本的には新卒者はレターサイズの紙1枚にまとまる内容にしておくほうが好感が持たれると言われていました。もちろん取り組んだプロジェクト内容が、希望する就職先の仕事内容にぴったりの場合など、特筆すべき点が明瞭にある場合は、具体的な内容を長く書いてもいいようですが、そこまでアピールするべき内容でもなければ、エントリーレベルの事務職などでも受け入れられやすいように、協調性のある面も見せる必要があるようです。

 

履歴書の書き方や内容のレビューのみならず、模擬面接も行ってくれて、どんな質問にどのように答えるべきかも教えてもらえます。とにかくポジティブで前向きな態度を取る、というのは、各国に共通しているところかと思います。おそらく日本での仕事の面接時にも聞かれることの典型的なことと言えば、「あなたの長所と短所を教えてください。」というものがあると思うのですが、これは米国でも同じようなことがよく聞かれます。当時私が自分の短所として答えて、とてもいい回答だと思うと褒めてもらったのは、「ついつい熱心になるあまり、他人の助言を宛にせず、自分で問題を解決しようとして、焦ってしまうことがたまにあります。でもその短所は、人の話をきちんと聞く習慣を付けることで改善する努力をしています。」というものです。その時お世話になっていたキャリアセンターの職員さんは、「そんなにしっかりした回答ができるなら、私なら絶対に雇うわ!」と絶賛してくれました。お世辞でもそう言ってもらえてうれしかったのを今でも覚えています。

 

さて、実際に新聞広告などを頼りに空きのあるポジションに応募し始めると、現実の厳しさに直面しました。当時(1995年)はまだ就職活動にインターネットを利用するのが一般的でなく、仕事への応募はもっぱら履歴書をカバーレターと郵送するという方法だったのですが、インターンシップも含め50社ほど出して、面接までこぎ着けたのは3社のみ。面接はそれなりに最低限のことができたつもりでも、やはり就職が決まるまでには至りませんでした。学生時代に住んでいたアパートから通える圏内で検討すると、どうしても限られてしまうし、私のような外国籍で、英語もネイティブに話さない人を雇っても良いといういう企業はほとんどなかったのです。

 

ところが意を決して、就職活動先を大都会であるニューヨークに変更してからは、驚くほどあっという間に仕事が決まりました。まず到着してすぐに、マンハッタンにある就職斡旋業者、4、5社とアポイントを取り、求職者として登録してもらうと同時に、実際に人員を募集している企業の具体的な話をしてくれて、翌日速面接の日取りも設定してくれました。

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